第201章 全部彼にあげる

アーサーは笑みを浮かべたまま言った。

「もちろん。言っただろ、金は俺の口座に振り込めって」

中島美奈はぎゅっと拳を握りしめる。

「3億は多すぎるわ。出せても5,000万が限界よ!」

歯を食いしばり、さらに上乗せする。

「……8,000万!」

だがアーサーは首を横に振るだけで、黙ったまま。まだ足りない、という態度だった。

中島美奈は腹の底から煮えくり返った。けれど、払わないという選択肢はない。

最後に腹を括り、吐き捨てるように言う。

「1億。これ以上は無理!」

何度も譲歩する彼女を見て、アーサーはようやく折れた。

「いいだろ。じゃあ1億だ。ただし――ドルでな」

「……は...

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